与路 / 鹿児島県大島郡瀬戸内町与路島
 photo & text by RyoBeppu / www.amamicco.net

加計呂麻(かけろま)から更に南に位置する請島(うけじま)と与路島(よろじま)。古仁屋から出る定期船せとなみに乗ると、一番最後に着くのが与路島の与路。島には集落がひとつだけ。ひとつの島にひとつの村、そしてひとつの学校があります。昔ながらのサンゴの石垣が残る与路の道は、徒歩で散策するのにちょうどいい感じ。車は船の送り迎えで見かけるくらいで、聞こえてくるのは自然の音ばかり。静かにゆったりと流れる時の中に身を置くことができます。奄美より加計呂麻、加計呂麻より請与路と、時の流れが穏やかになる気がします。

のんびり落ち着ける島ですが、請島同様、与路島にもしっかりハブはいます。サンゴの石垣のあちこちに立てかけられたハブ取り棒が、ハブの存在を物語っています。奄美はどこでもそうなのですが、実際にハブに会うことはほとんど無いのですが、どんな時もハブのことはどこか気にとめておいてください。むやみに茂みに入らない。そして穴や隙間に手足をつっこまないのが基本です。そうそう与路には夜だけ咲くサガリバナの群生地があります。見に行かれる際はもちろんハブに気をつけて。

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