用岬ロングビーチ / 鹿児島県奄美市笠利町用
 photo & text by RyoBeppu / www.amamicco.net

用岬(ようみさき)は奄美最北端の岬。用(よう)集落を抜けて笠利崎灯台に向かうルートに入ると、スーッとのびる直線道路が現れます。右側は護岸林で見えませんが、そこはずーっと海岸線。護岸林には海へつながる小道がいくつかあり、アダンの茂みや森を通り抜けると海が広がっています。砂浜がとても長い海岸なのと、近くの用海岸と区別しやすいように、用岬ロングビーチと勝手に呼んでます。海辺からはサンゴ礁が張り出した沖にはトンパラ岩が見え、南の方にはアヤマル岬が見えます。

とてもキレイな海ですが、流れが速いので海水浴には向いていません。リーフに囲まれていて一見安全に見えますが、サンゴ礁から外へ出る海流につかまると怖いので、もし海に入る際は十分にお気を付けください。ちなみに流れに逆らえば定位置で水泳の練習ができるほどの流れです。

用岬はとても暗いので星もよく見える場所です。夜は森を抜けて海に出るのは怖いので、直線道路の北側から階段で海岸に下りるといいでしょう。ここは東に向かって空が開けているので、朝日や月も昇ってきます。ある日、天の川を撮影していたら水平線が赤く光り出し、何かと思ったら月でした。満月から3日後の月は、天の川の下に顔を出し、やがて強く輝きだして天の川を空にかすめてしまいました。

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