夕日と息を合わせる 2016/6/21


--夏至の夕日。理論的に最も北の位置に沈んでいく太陽。崎原海岸からの夕日は、たいてい正面に見える今井崎に隠れていきます。が、夏至前後は水平線に導くことも「頑張れば」可能です。この「頑張る」というのがポイントで、崎原海岸は主に手前半分側で過ごす方が多いと思うのですが、手前半分側では夏至前後も夕日は今井崎を抜けきれません。そこでほんのちょっと頑張りをプラス。波うちぎわを奥側の方へと歩いて行くのです。すると岬に隠れていた夕日が顔を出してくれます。ほんとちょっと歩くだけで隠れていた夕日が見えてきます。そう、もし夕日のスピードに合わせて歩いたなら、岬のなだらかなカーブにそって夕日を滑らせることもできるでしょう。向こうの丘を進む夕日と、波うちぎわを歩く自分。あの大きな輝きと息を合わせるように、ともに水平線へ。まるで一緒に散歩するように。

撮影地「崎原(さきばる)」


このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
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