金作原の一帯に入ると路面はそれほど悪くない。

茂った草木が風雨から路面を守っているのだろうか。

狭さは相変わらずだが、むき出しの石は少ない。

車からちょっと降りてみる。

道のすぐ横にはヒカゲヘゴがスラッと伸びている。

ヒカゲヘゴは原生林を彩るスター的存在。

その目立つ風貌が目を惹きつける。

上ばかり見るものだからやがて首が痛くなる。


ここを訪ねるたび、オープンカーに想いを馳せる。

何故なら金作原の魅力は、

フロントガラスだけではまかないきれないから。

全方位から包み込むように放射される・・・

あの感じを味わうのに屋根は邪魔なだけ。

やはりオープンカーだ。

幌を開き、そして上を見上げる。。。

ヒカゲヘゴは背が高い。

見上げないと葉の趣は味わえない。

スラッと伸びた細いからだの天辺に葉は広がる。

傘をさすように全方位へ・・・

見ていると飽きない、そして首が痛くなる。

「僕はオープンカーの幌を開き、シートを傾けた」

いつかこんな描写ができたらいい。

時折風に吹かれて葉が揺れる。

細い幹も左右にしなっている。

本当に飽きない。。。        ガサッ!

ふと、側の茂みから物音がした。

「何かいるのかな。もしかして黒ウサギ


choice1 特別天然記念物への好奇心にかられ茂みに入る。

choice2 そんなものに惑わされず道を先へと進んでいく。