ホノホシの石は丸い。丸いといっても真ん丸ってわけではない。それぞれが違った丸さを持っている。遠くから眺めると一様にグレーな色も、近付いて手に取ってみると微妙に色付いているのがわかる。

ここは丸い石の大量生産工場だが、ひとつとして同じ形のものは無い。自然界の石職人のこだわりなんだろうか。匠の仕事とはこういうものなのかもしれない。

もちろん、石の大きさもまちまちである。途方も無く大きな岩はちょいと置いといて、足下に転がった丸石だけを見比べてもその違いは一目瞭然。だけど、不思議なことに同じぐらいの大きさで群れをなしているのがわかる。

小さな石は小さいもん同士でかたまり、大きな石は大きいもん同士でかたまっている。どちらかというと海に近い方にちっちゃいもんクラブが集まり、陸に近い方にはおっきいもんクラブが集まっている。

ここはあまりにも波の力が強いため、どの石も削られて削られて小さく小さく丸く丸くなっていく。波はその勢いにまかせて陸の石をさらうと、波間で転がして転がして‥・・まるで口の中でドロップをゆっくりゆっくりと溶かすかのように・・‥そうやって昔は大きかった石も小さくしていったのかもしれない。
  


昭和50年10月+++
よくもまぁ、こんな昔の写真が残っていたものだ。これはジイちゃんともうすぐ1才の僕。ホノホシの石は昔もやっぱり丸かった。それをおもむろガブッと噛む小さな僕。この頃はちっちゃいもんクラブの石でさえも大きく感じたことだろうに、そんなにお腹が空いていたのか?食いしん坊なのか? いえいえ違いますよ〜。何でも口にする年頃なだけです


  

こんな〜に丸いホノホシの石達。それを造る職人は

見るからに気性の激しそうなこの波。

今度は波の姿に迫ってみよう