冬のフォトグラフ
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■ 高知山の冬景色

-- 冷たい風が吹く頃は、どんな風景が広がっているのか。誰もいない高知山へと足を踏み入れる。少し寂しい冬の展望台。薄暗い小道を登っていく。展望台の最上階にたどりつくと、目の前の視界がやっと開けた。案の定、頭の上を押さえつけるように雲がたちこめている。灰色の灰色の光景。雲の上ではきっと太陽が夕暮れのショーをやってるに違いない。オレンジ色をした明るい光をふりまきながら、にぎやかに笑ってることだろう。冷たい風に吹かれながら、しばらくジーッと待っていた。どこかのすき間から上空のショーが見えることを願って。眼下の島影にそって車のライトが流れるようになった頃、淡い光が空から落ちてきた。誰もいない冬の夕暮れ。動物の声だけが背後の森から響いてくる。

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