安脚場戦跡 / 鹿児島県大島郡瀬戸内町安脚場
 photo & text by RyoBeppu / www.amamicco.net

加計呂麻島の東の端。大島海峡が太平洋に面するところにある安脚場(あんきゃば)。旧日本軍が残した戦争の遺物は山ひとつをそのまま基地にした感じで、砲台・弾薬庫・厩舎・水浴び場などの施設が高台をめぐるように残されています。砲台跡からは、大島海峡をはさんでヤドリ浜や皆津崎が見え、行き来する海上タクシーや与路・請を結ぶ「せとなみ」の姿も見かけます。

戦時中は、この安脚場から向かいの皆津崎に網をはり、大島海峡への潜水艦の侵入を防ごうと考えたそうです。いったいどんな網を使い、どのように潜水艦を止めようとしたのか。想像がふくらみます。旧日本軍が最後の砦にしようと考えていたらしい安脚場戦跡。頑丈な作りの建造物に当時の面影が残っています。

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