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・笠利の道路を走っていると、東の空からちょうど月が登ってくるのが見えた。その月に誘われるように近くの海岸へ向かう。ちょいと道端に車を止めて海へ。そうやって奄美ならどこからでも海におりていけそうだが、そういうわけにはいかない。月明かりを頼りにサンダル履きで夜の草むらを歩くなんて、そんな開放的な行為は死と隣り合わせだ。というわけで結局あやまる岬に行き着いた。駐車場に車を止めて海を見る。目の前にはアダンの木。うむ、いい感じだ。月明かりを頼りに三脚を立て、誰もいない海辺でゆっくりと写真を撮った。実際この場合、出てきて一番怖いのはハブより人なんだけどな。なんて考えながら。(あやまる岬)

このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美記録→『奄美/365』の1ページです。
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