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・台風15号が過ぎ去った翌日は、台風一過でよく晴れた。が、まだ強い風が残る1日になった。里を抜け山へと吹き上がっていく風は、山の斜面を駆け登りながら、照葉樹の頭をなでていく。厚くて堅い照葉樹の葉は、表面は青々としているが、裏面の色は白っぽい。だから風が通ると、裏返された葉が白い色を見せ、風の跡が山肌にきざまれてゆく。透明なはずの風だけど、森の力を借りて今日はその姿を見ることができた。

このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美記録→『奄美/365』の1ページです。
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