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 新春の花 2007/1/20

--AM6時54分。目覚ましに起こされる。窓ごしに空を見ると昨日の雨は上がっていた。ネムイメンドクサイの誘惑に1分まどろみ、いや行こう!と気合いを入れて飛び起きた。カメラ機材は昨夜のうちに用意してあったので、牛乳を一杯飲み、顔をさっと洗って車に乗り込んだ。再び時計を見ると6時56分。いざ出発。

--起床してから頭の中ではずっと「どこに行くか」を考えていたが、車を走らせてからも気持ちはまだ迷っていた。ただ、日の出まで本当に時間がない。とにかく近い場所がベスト。「やっぱりあそこかな」と国道を外れ、本茶峠の旧道へとハンドルを切った。

--本茶峠は名瀬と龍郷をむすぶ旧い峠道。僕が小学生の時に本茶トンネルができてからは、普段通る機会はほとんどなくなったが、緋寒桜の桜並木があるので、今頃になると足を運ぶ機会が一気に増える。峠道を登りきって龍郷町側へと下りはじめると、視界が開け、松の木の向こうに明けつつある空が見えた。もうすぐ太陽が昇る。急いで撮影ポイントを見つけなければ・・。目をキョロキョロさせて、松と桜の並木越しに視界を探る。峠を少し下ったところで撮影ポイントが決まった時、時刻は7時3分だった。そしてやがて、水平線上の雲の上に太陽が顔を出した。

--ちらほらと咲き始めていた緋寒桜と一緒に、私にとって今年初めてとなる奄美で迎える朝日を写真に撮った。

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このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
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