奄美中央林道へ 2021/4/19


--大和村から林道に入り、奄美中央林道へ。奄美中央林道は、奄美の山奥を縦走する林道。行ってみると想像通り荒れた道でした。最初は車で行けるところまで行こうかと思いましたが、路面のうねりが大きく、普通車では底をすりそうだったので、広めの場所に車を止めて歩くことにしました。歩き始めてすぐ水の流れで深くえぐられた道に出会い歩きで正解だったとホッとします。路面が岩肌のようだったり、深い穴が開いて小さな池のようになっていたり、まるで河原のような所もあって、しっかりしたオフロード車でも注意が必要な道でした。林道そのものは開けていて明るく歩きやすい道でした。草も少ない昼間の林道で怖いものって何だろうと歩きながら考えてたらハチに追いかけられて「特にないけどハチは嫌だな」と思いました。写真を撮りながら1時間ほど歩くと目的地の橋へ到着。住用の内海に流れ込む川内川上流にかかる橋。かなり下の方を川が流れていて、小さな滝や滝つぼ、そして高く背を伸ばしたヒカゲヘゴの葉が目の前に茂っていました。帰り道、行きにも通った小さな池のところをのぞき込みながら歩いていると、視界の端から池を飛び越えるようにしてサササッピョーンと何かが飛びかかってくるのが目に入りました。思わず小走りに飛び退き振り返ると、小型のヘビが攻撃態勢をとってコチラを睨んでいました。ハブにしては頭がほっそりとしているけどやけに好戦的です。ヘビ類が襲ってくるのは想定外でしたので、その後の帰り道、地面を凝視しながら歩くことになりました。細長い木切れやクネクネした棒などに過敏に反応しつつ、やっぱり一番怖いのはハブだなと思った次第です。特に携帯の電波も届かない場所では。後でわかったのですが、好戦的なヘビはガラスヒバァでした。ハブではなかったのですが、襲いかかられるのは初体験だったので物凄くビックリしました。


このページは、奄美の写真家「別府亮」の撮影日記的な奄美の記録→『奄美/365』の1ページです。
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